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OSSで移転登録してみた

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    丸山 竜輝
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前回に引き続き車ネタです。

Table of Contents

OSSとは

OSSとはワンストップサービスの略で国土交通省が提供しているインターネット上で移転登録などの自動車に関する登録事務手続きができるサービスです。

通常の手続きとの違い

最近では自動車ディーラー等が手続きを簡素化したりするために導入しています。 通常の手続きと下記のような違いがありますが、個人が使う範囲ではあまりメリットはありません。

  • 車庫証明も同時申請できるため警察署に行く回数が少なく済む
  • 手数料がPay-easy, クレジットカード等で納付可能なため手続きを管轄している陸運局がキャッシュレス決済に対応していなくても現金以外で支払いできる。
  • 電子証明で申請する場合、自分の印鑑証明が不要なため印鑑証明代が節約できる
  • 紙の書類を書かなくていい(譲渡証明書、委任状を除く)
  • 電子車検証を用いて車両情報の記入時間を減らせる

実際の流れ

OSSを導入しているディーラーで購入した場合譲渡証明書等が電子登録されている場合がありますが、希有なケースな為今回は紙の委任状と譲渡証明書を受け取った場合で話をすすめます。

事前準備

OSSブラウザアドオン

OSSを使うためのブラウザアドオンのインストールが必要です。
下記からアドオンとchrome用の拡張機能をインストールしてください。
自分の場合microsoft edgeを使用しましたが、edgeでも変わりません。
OSSブラウザアドオン
chrome用拡張機能

マイナンバー関連

一部の申請には、マイナンバーカードの電子署名機能が必要です。PCにカードリーダーを接続してマイナンバーカードを読み取る場合は利用者クライアントソフトをスマホで読み取る場合はマイナポータルアプリをインストールしてください。
今回はPCの場合で話を進めます。

利用者クライアントソフトは下記からインストールできます。利用者クライアントソフトのダウンロードからダウンロードしてください。ブラウザ利用版のインストールは不要です。
公的個人認証サービス ポータルサイト

マイナポータルアプリは下記から。
android
iOS

キャッシュレス決済登録

クレジットカード等のキャッシュレス決済を利用したい場合、下記から登録を行う必要があります。
お支払い情報登録サービス

電子車検証読み取り

電子車検証を利用して入力を省略できます。
車検証閲覧アプリ

受任者情報ファイルの作成

電子で委任状を作成するのですが、その前に受任者情報ファイルという自分の情報を作成する必要があります。

  1. 受任者情報ファイル作成
  2. 上記ページの申請開始をクリック
  3. ICカードを選択
  4. カードリーダーを利用を選択
  5. 電子署名用パスワードを入力してマイナンバーカードを読み取る
  6. 自動車の車台番号をご存知ですか。の項目でいいえを選択(ここでいいえを選択すると申請する車に制限なく申請に使えるようになります)
  7. 受任者情報ファイルの保存

委任状の作成

紙の委任状を受け取っていると思いますが、電子でも作成する必要があります。
下記リンクから作成できます。
委任状作成

  • 相手方電話番号がわからない際自分の電話番号を入れましたが、問題ありませんでした。
  • 受任者情報ファイルのところには先ほど作成したファイルを指定してください。
  • こちらでは車体番号を入れる必要があります。
  • 所有者・使用者の別は旧所有者を選択してください。(ここを正しく選択しないと申請できません。)

移転登録

下記から移転登録の申請をします。
移転登録

  • 譲渡証明書の種類は紙を選択してください。
  • すでに取得済みの保管場所証明書を利用した申請ですか。の欄でいいえを選択すれば車庫証明も同時に申請できます。
  • 委任状のところでは先ほど作成したものを選択してください。

書類の提出

電子で申請すると言っても委任状と譲渡証明書は紙の原本の提出が必要です。
OSSでの申請完了後陸運局に行って提出する必要があります。
陸運局によって違うと思いますが、自分の行った習志野の場合はOSS専用の受付窓口がありそちらで提出しました。

手数料の納付

ステータスが更新されるたびにメールが来ます。メールが来たらすぐ確認しましょう。
書類の提出後申請のステータスが更新され保管場所証明手数料納付待ちになりますので、メールに記載のURLから申請が面にログインできるので申請時に決めたパスワードでログインしてPay-easyか対応している金融機関から支払いを行います。
納付後警察内管理番号が発行されますが、そちらを管轄の警察署に電話で伝え保管場所標章を郵送でお願いすることもできるようです。

その後2,3日経つと保管場所標章手数料納付待ちになりますので、同じように納付します。
納付した翌日、検査登録手数料納付待ちになりますので、こちらも同じように納付しますが、納付先が違う関係で対応している金融機関が異なります。Pay-easyはこちらも使えます。

保管場所標章と自動車検査証の受け取り

検査登録手数料を納付した段階で保管場所標章の発行は完了しているので管轄の警察署に受け取りに行きます。
その後、陸運局に行き自動車検査証を受け取りに行きます。移転登録の際管轄する陸運局が変更になる場合ナンバープレートの変更が必要なので、車を持って行ってください。
上記の順番はどちらでもいいです先に自動車検査証を受け取りに行っても大丈夫です。

まとめ

上記が大まかな流れです。紙の書類に関しては陸運局に提出しなければならないため、あまりインターネットを用いてるメリットはないです。更には申請画面の選択項目も煩雑なため手続きにある程度詳しくないと使用するのは難しいと思います。既存の方法をそのままデジタル化しているためこのような仕様なのだと思いますが、個人的には辞めてほしいです。